リノアル説(リノア=アルティミシア説)の真相

こんばんは。
今回は、FF8のリノアル説(リノア=アルティミシア説)についてお話します。

リノアのポーズをするアルティミシア

リノアル説とは

リノアル説とは、1998年に発売されたファイナルファンタジー8のヒロイン・リノアと、ラスボスのアルティミシアが同一人物であるという説です。

最近、関連動画で新事実なども出て、盛り上がりを見せているようですが、真相はどうなのでしょうか?

リノアル説の根拠

リノアル説には多くの根拠があり、それをいくつか紹介します。

■白い羽と黒い羽
リノアとアルティミシアから羽が飛び散る描写がいくつか見られるが、基本的にはリノア=白、アルティミシア=黒とされている。
しかしよく見ると、リノアから黒い羽が出ていたり、アルティミシアから白い羽が出ている。
例えば、オープニングムービーでスコールに抱き着くリノアからは黒い羽が、ラストでアルティミシアを倒した時に、白い羽が出ている。

■エンディング
エンディングで謎とされていたのが、スコールの顔の空洞とガンブレードの斬撃音と共にスコールが涙を流すシーン。
リノアル説でないなら、記憶がなくなるという設定だが、それにしては大げさすぎるという指摘が多く、リノアル説では、別の時間軸のリノアがスコールにジャンクションしたため顔が空洞になった(アルティミシアがグリーヴァやアデルにジャンクションする時も同じ現象が見られる)、スコールが涙を流すシーンも、その直前にリノアとアルティミシアが重なるシーンが見られるゆえ、同一人物で自分が倒してしまったことに気付いたとされている。確かに、その方が自然と言えますね。

■始まりの部屋のセーブポイント
始まりのセーブポイントが何重にも重なっている。これは今まで魔女の力がループした回数を表す。
これにより、何代も何代も後の魔女という解釈にもつながり、リノアがイデアを挟んで2代後の魔女ということに限定されなくなる。

などです。
他にも沢山ありますが、このように、非常に説得力のある根拠が揃っていると言えるでしょう。
ただ、ほぼほぼ間違いないとしか思えないのですが、イコールと公式が発表していないので、100%にはなっていません。

メビウスファイナルファンタジーでの描写

メビウスファイナルファンタジーは、2015年6月4日から2020年3月31日までの間、スクウェア・エニックスよりスマートフォンにて配信されていたゲームです。

リリース前に、リノアル説に関する重要な事実が判明する?
みたいな触れ込みもありましたね。
もう配信も終わりましたので、実際、ここでリノアル説に関して何が描写されていたのかを見てみましょう。

スコールがアルティミシアを倒すシーン。
結局、とどめを刺される前に、アルティミシアは逃げてしまうのですが、その逃げる前、スコールにやられそうになっている時のアルティミシアの顔を見てください。

悲しげに微笑むアルティミシア

少し笑っているんですよね。悲しそうに…

そして、リノアの恰好をした妖精・エコーとスコールの会話シーン。

エコー「あなたの記憶の中から あなたを守るのにふさわしい 姿を探したら」
エコー「「あなたの魔女の姿」だったってわけ」
スコール「俺の魔女か……」
エコー「魔女から世界を守るのに 魔女になるのは不本意だったけど」
エコー「別人だから セーフかな」
スコール「ああ 俺の魔女は悪しき魔女にはならないからな」

エコー

「別人だから セーフかな?」
はい、これでもうリノアル説は否定、決定的、と思った方もいるでしょうが、実は違うんです。
字幕はこのように間隔が空いているのですが、実際音声を聞くと、エコーは
「別人だからセーフ かな?」と言っています。
だからとセーフの間は空けていません。
つまり、別人だと断定はしていないんです。

メビウスファイナルファンタジーにおける、リノアル説に絡んだ描写は以上となります。
結局、匂わせだけして真相はわからずじまい、ということになりますね。

真相

では、未だに結論は出ていないということでしょうか。
最後に、スクエニ側(北瀬プロデューサー)のリノアル説に関する発言を、時系列で見てみましょう。
これは大きく3つあります。

① 海外のkatoku.com というサイトでのインタビュー記事
https://www.kotaku.com.au/2017/09/is-squall-really-dead-final-fantasy-producer-addresses-the-series-biggest-fan-theories/
2017年9月6日、北瀬さんがリノアル説について質問を受け、それに答えています。

katoku.comでの質問と回答

この質問と答えを翻訳すると

ファイナルファンタジー8のリノアは本当にアルティメシアであるという理論について:

「いいえ、それは真実ではありません」と北瀬は言った。 「ゲームをリメイクしても、それを取り入れることはないと思います。 とはいえ、リノアとアルティメシアはどちらも魔女なので、その意味では似ていますが、同じ人物ではありません。」

ここでは、はっきりと否定しています。

② 枝豆アーケードでの回答
これは知っている方も多いと思いますが、2017年12月22日、枝豆アーケードというYouTubeのチャンネルで北瀬さんが○×の札を使い、FFの質問に答える企画がありました。
その中で、「Would love to hear his response to the “Rinoa = Ultimecia” fan theory for ff8」という質問に北瀬さんが答えています。
ファンの理論であるリノアル説について、彼(北瀬さん)の反応を聞きたい、といった質問ですが、これに対して、北瀬さんは×印を掲げます。

リノアル説を否定する北瀬氏

③ 光は我らとともにある [DFFNT ONLINE交流会]での北瀬さんの発言
2018年8月16日に、スクウェア・エニックスのYouTube公式チャンネルの「光は我らとともにある」が配信されました。
その中で、「リノアとアルティミシアは同一人物なのでしょうか?」という質問に対し、北瀬さんは以下のように答えています。

「これね、私よく知らなかったんですけど、こういう話が出てるんですか?
僕あんまりその、世間でそういう議論が出てるって知らなくて
あの~、別のね、あの、枝豆アーケードっていう動画があって
そこで、こう外人に質問されて、あの~、いやいや別に関係ないっすよ
って言っちゃったら、なんかそれがこう、全世界にその、電波して…
関係ないって、なんか公式の答えが出たみたいな、話が出てるんですけど
まぁ今日はちょっとねそれを、訂正じゃないですけど
あのね、さっきあの、野村、野島さん、北瀬でシナリオをこう
行ったり来たりしてって話しましたけど
あの、確かに最終版の決定稿では、この2人は同一人物みたいな記述はないです。
で、最終決定稿に、この同一人物って証拠が残っていることはないですけど
もちろんその、それぞれの人がこう、あのシナリオをいじってるうちに
それぞれの思いをこう、隠し想いをこうなんというか入れ込んでいることがあって
あの、もしかしたらね、野島さんとか野村君は、こういうニュアンスのこと
例えば野島さんはあの、ff10の時に、あのシンラ君というキャラクターを出していて
そのシンラ君って名前が、もしかしたらちょっと、あの7の神羅とつながっているんじゃないかみたいな
ちょっとそういう、あの、ヒントめいたものをけっこう入れ込んだりするので
まぁもしかしたらどこかでね
あの そういうニュアンスを入れているかもな~みたいな
そういう余地は残しておきたいかな」
「そういう想いを込めている人がいたかもしれない
それはあるかもしれない
なので、枝豆アーケードの答えはなしで
確たる証拠はないということで」

ありえるかもしれないということを語っていますが、注目してほしいのは、「枝豆アーケードの答えはなしで」という発言です。
リノアル説の否定発言の撤回と言われていますが、撤回されたのは「枝豆アーケードの答え」であり、katokuのインタビューは含まれていない、ということになると言えます。

これはほぼ間違いなく、スクエニ側が意図的に一つを残した、と言えるでしょう。
つまり、リノアはアルティミシアではない、と言っていいと思います。

“リノアル説(リノア=アルティミシア説)の真相” への1件の返信

  1. >リノアル説の否定発言の撤回と言われていますが、撤回されたのは「枝豆アーケードの答え」であり、katokuのインタビューは含まれていない、ということになると言えます。

    >これはほぼ間違いなく、スクエニ側が意図的に一つを残した、と言えるでしょう。
    つまり、リノアはアルティミシアではない、と言っていいと思います。

    ↑枝豆動画とほぼ同時期にされたインタビューの件のほうは北瀬が撤回していないから
    リノア=アルティミシアではないってことになるの?

    そうなっちゃうなら、枝豆のほうを否定した意味がないじゃんか

    たんにサイトインタビューのほうは言わなかっただけでどちらも撤回したと考えるのが自然だろう。

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